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保険診療でも白い歯にできるって本当?

こんにちは。
 
はやの歯科クリニックです。
 
 

近頃、歯の詰め物・被せ物に、銀歯ではなく「白い歯」を選ぶ方が増えています。
 
金属アレルギーやむし歯の再発の不安といった健康リスクが明らかになってきたため、銀歯を禁止している国もあるほどです。
 
こうした流れの後押しもあり、2020年4月から保険で入れられる「白い歯」の範囲が増えています。保険の制度は2年ごとに改正されますが、今後も患者さんにとって嬉しい改正に期待したいですね。
 
 

保険適用の白い歯とは、どんな歯?

保険診療で使う白い歯は、コンポットレジンといって、歯科用のプラスチックのような素材です。
 
白い歯というと品質も見た目も優れた素材「セラミック」というイメージがあるかもしれませんが、それとは違います。
 
 
一方のレジンは扱いやすく加工しやすいので、歯の治療にとても適しています。
 
レジンなら、天然歯をあまり削らずに補修できます。
 
強度という弱点はありますが、ほぼ1回で治療で完了し、治療費の負担額が非常に少ないというのは大きなメリットといえるでしょう。
 
 

保険適用で白い歯にできる条件とは?

●奥歯の場合
 
2020年4月から保険適用で白い歯が入れられるようになったのは、上の前歯から数えて6番目の歯です(奥から2本目/親知らずを除く)。
 
下の6番目の歯は、2017年の改正で既に保険適用になっています。
 
ただし、さらにその7番目の奥歯が、左右2本とも残っていることが条件になります。
 
なぜそんな条件があるのかというと、レジンの歯は弱いので、最も大きい奥歯が残っていないと噛む力に耐えられない恐れがあるからです。
 
そのため、7番目の奥歯が残っていない場合は、従来通り金属の被せ物で対応します。
 
 

●前歯の場合
 
前歯3本は強い噛む力が必要になるので、レジンだけでは破損の恐れがあります。そのため金属の土台に白いレジンを貼り付け、前から見ると白い歯に見える被せ物で対応します。
 
前から数えて4~5番目の歯は、特に強い噛み合わせの力がかからないので、レジンの白い歯で治療できます。
 
噛む力がかからない部分的な治療であれば、どこの歯でも白いレジンだけで補修できます。
 
 

金属アレルギーであれば条件外でも可能

金属アレルギーの診断書があれば、保険制度の条件に関係なく、どこの歯でもレジンの白い歯にできます。
 
しかしながらレジンは強度が十分ではなく、色が経年劣化で変色しやすいというデメリットがあります。
 
噛み合わせの力が強いところに使用する場合は、割れたり、むし歯が再発したりしやすいリスクがあるので、何年がすると再治療が必要になることも…。
 
レジンの白い歯を使える条件が細かく定められている理由は、機能面・審美面で患者さんの利益を守るという目的のためなのです。
 
 

強度の心配や見た目の劣化を避けたいという理由で、保険のレジンや銀歯ではなく、自費診療のセラミックを選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
 

はやの歯科クリニックでは、患者さんのお口の状態やライフスタイルに合わせて、適した治療法をご提案します。
 

「白い歯について、もっと詳しく聞きたい、質問したい」という場合も、どうぞお気軽にご来院ください。詳しくご説明いたします。